審査後半戦へ 審査を支える電算部

26日に始まった「第34回読売書法展」の審査作業は、1週間にわたる作業の折り返し点にさしかかりました。

 

 

 

 

膨大な作品の審査を支えているのが「電算部」の先生方とコンピュータです。およそ2万2500点にのぼる作品をデータ入力し、どの作品が入選・入賞し、全国8都市の展覧会でどの会場に巡回展示されるのかを識別し、管理しています。33年前に読売書法展がスタートして以来、長い間、審査の集計作業はすべて手作業で行っていましたが、1997年からコンピュータを導入。毎年、試行錯誤を重ねつつシステムの改善を図り、速やかな集計を目指しています。

 

 

総務部長の星弘道先生は「かつてはコンピュータに懐疑的な先生もおられましたが、実績を積むことで理解をいただけるようになりました」と振り返っておられます=写真=。

 

もちろん、元となるデータは担当の先生方が作品を整理して読み込むので、人とコンピュータの共同作業と呼ぶべきでしょう。両輪がそろって初めて威力を発揮することになります。

 

コンピュータのセッティング、管理には万全を期していますが、不測の事態も視野に入れつつ、電算部の先生方は日々臨戦態勢で作業に臨んでおられます。

 

審査週間も後半戦。これから大賞や準大賞、読売新聞社賞などの上位賞の審査に移り、緊張感が一層高まる局面に入ります。

 

2017年7月29日(土)19:05