読売書法会について
読売書法会とは
読売書法会は、6,016人(2024年2月16日現在)の役員書家が所属する書道団体です。国内最大規模の書道公募展「読売書法展」の運営をはじめ、企画展の開催や関係する書道団体の事業支援など、書道文化の普及、振興に努めています。
読売書法会の歩み
読売新聞社は1984年、当時の読売新聞社社長・小林與三次と、青山杉雨、村上三島、柳田泰雲ら書家が中心となり、一般公募による「読売書法展」を開催しました。当時の書道人口は1,500万人ともいわれ、底辺の広がりは著しいものでしたが、厳正な審査により質を問うことで、書のレベル向上を図る狙いがありました。同年、この「読売書法展」の運営組織として、書家ら総勢964人により「読売書法会」が発足しました。
第1回展の公募出品数は、漢字・かな・篆刻3部門で約1万3,700点。第12回展(1995年)から漢字・かな交じりで「読めて親しみやすい」調和体部門を設け、現在は4部門(漢字・かな・篆刻・調和体)で約2万点の書作品が寄せられる国内最大規模の公募展に成長しました。
当初、東京、関西、九州の三都市でスタートした展覧会は、第2回展(1985年)から中部展が、第7回展(1990年)から中国・四国展(第16回展(1999年)以降中国展、四国展に分離)が、第10回展(1993年)から東北・北海道展(第22回展(2005年)以降東北展、北海道展に分離)が加わりました。
現在では、第20回展(2003年)を機に掲げた「本格の輝き」という伝統書法の継承と発展を目指す読売書法会の根本理念のもと、文化功労者で日本芸術院会員の日比野光鳳、井茂圭洞、文化功労者の尾崎邑鵬、日本芸術院会員の黒田賢一、髙木聖雨、星弘道をはじめ、わが国書壇の最高峰を形成する書家が活動しています。
読売書法会は、読売書法展のほかにも、米国、イタリア等を巡回した「日本書法巨匠展」(1984~85年)をはじめ、10周年記念の「西川寧展」(1993年)、15周年記念の「日中書法名品展」(1998年)、20周年記念の「本格の輝き」書展と「本格の書の先達たち」展(2004年)、「村上三島展」(2007年)、全国8地区で開催した「25周年記念企画展」(2008年)、特別展「青山杉雨の眼と書」(2012年)、30周年記念の特別展「和洋の書」(2013年)、35周年記念事業の「読める書への挑戦」(2018年)など、様々な企画を行っています。また、関係する書道団体の各種事業を支援するなど、書芸術の普及、発展に向けて幅広い活動を展開しています。
※文中敬称略