2017年9月
動画公開:「席上揮毫・篆刻会」「毛筆体験会」(東京展)
8月30日に国立新美術館で実施した東京展の関連イベント「席上揮毫・篆刻会」と「毛筆体験会」のダイジェスト映像を本ホームページ上に公開しました。
ホームページのトップ画面のスライド画像からご覧になれますので、「席上揮毫・篆刻会」と「毛筆体験会」の画像をクリックしてみてください。
<スライド画像>
3枚目=席上揮毫(漢字)
4枚目=席上揮毫(かな)
5枚目=篆刻会
6枚目=外国人向け 毛筆体験会
※目印として、該当画像の右上に、「動画視聴はこちら」と記載されています。
クリックすると、視聴画面に切り替わります。
スマートフォンでもご覧になれます。ぜひご鑑賞ください。
2017年9月30日(土)06:00
岩手一東書道会 第51回かな書作展
岩手一東書道会 第51回かな書作展
2017年9月27日(水)~10月1日(日) 岩手県民会館
一東書道会(岩手支局)
2017年9月27日(水)10:00
「中国展」 閉幕
「第34回読売書法展」の中国展が9月24日(日)に閉幕しました。
9月22日から3日間の会期で広島県立ふくやま産業交流館「ビッグ・ローズ」で開催し、入場者数は1,596人でした。
ご来場、ありがとうございました。
次は、11月1~5日の「東北展」に巡回します。
2017年9月25日(月)12:00
「中部展」閉幕 22日から「中国展」
「中部展」が9月18日(月・祝)に閉幕しました。
今回は、「敬老の日」が月曜日だったこともあり、例年よりも1日多い7日間の会期で行われ、2会場合計の総入場者数は6,009人でした。
台風18号の影響があったにもかからわず、多くの方にご来場いただきましてありがとうございました。
22日(金)から「中国展」が開幕します。
会場案内など詳細はこちらをご覧ください。
広島県立ふくやま産業交流館「ビッグ・ローズ」で24日(日)までの開催です。
2017年9月19日(火)10:02
【中部展】18日も開館_表彰式行います
台風18号の影響が懸念された「中部展」ですが、本日、最終日も開館します。最終日は2会場とも午後5時まで。
正午からの表彰式(名古屋観光ホテル)も予定通り実施します。
2017年9月18日(月)07:42
「関西展」閉幕 明日から「中部展」(名古屋)
「第34回読売書法展」の関西展が9月10日(日)に閉幕しました。
9月6日から5日間の会期で京都市勧業館「みやこめっせ」で開催し、入場者数は8,687人でした。
ご来場、ありがとうございました。
明日、9月12日からは、中部展がスタートします。
会場案内など詳細はこちらをご覧ください。
同18日(月・祝)まで、愛知県美術館ギャラリーおよび愛知県産業労働センター「ウインクあいち」の2会場で開催します。
2017年9月11日(月)16:44
今日から開幕「関西展」(京都)
「東京展」に続き、「関西展」が本日、開幕しました。10日(日)まで。
今年から、京都市勧業館「みやこめっせ」1会場のみの開催となっていますのでご注意ください。
会場案内などはこちらへ。 ご来場お待ちしております。
2017年9月6日(水)11:47
「東京展」 閉幕
「第34回読売書法展」の東京展が9月3日に閉幕しました。
8月23日から29日までの東京都美術館(7日間)と、25日から9月3日までの国立新美術館(9日間※29日休館)の総入場者数 は、前回よりも4,273人多い、38,309人でした。
2会場の内訳は下記のとおりです。
国立新美術館 29,496人
東京都美術館 8,813人
多くのご来場、誠にありがとうございました。
次は、9月6日から関西展がスタートします。
京都市勧業館「みやこめっせ」で9月10日まで。
2017年9月4日(月)18:15
東京展ギャラリートーク6 吉澤鐡之先生
第34回読売書法展東京展は3 日、最終日を迎えました。会場の国立新美術館では、午後2時から、読売書法会常任理事の吉澤鐡之先生=写真 中央左=によるギャラリートークが行われました。
読売書法会最高顧問の先生方の作品を中心に鑑賞のポイントを解説されましたが、落款、紙に着目したユニークなお話でした。
中でも落款印は、造形上の効果だけでなく、彫られた字句の内容、狙い、背景にも踏み込んだ説明が参加者の方々に新鮮だったようで、作品に向かって身を乗り出すように聞き入る人も。
かな作品については、古筆作品には落款印がないことにふれ、どちらかというと控え目な使い方が多いことを指摘されました。その上で、白文を用いて赤を際立たせ、作品との調和を生みだした工夫や、2つの印を用いて、その朱文・白文の効果的な組み合わせによって造形美が作り出された例を、作品に即してお話しになりました。目立たせないように丸くつくられた印については「控え目でありながら印象に残り、格好いいですね」という言葉も。
押印は力のいる作業でもあります。90歳を超えられた先生方のご健在ぶりがこうした点でも伝わってきます。また、押印は感覚が大事で、言葉で教えられるものではなく、学び取る以外にありません。そうした吉澤先生のご指摘に、聴衆の皆さんは印にも匠の味わいが込められていることを実感したようでした。
漢字では大きな印を用いた作品も。印には書家の人柄が反映される面もある、と指摘されました。 中国風に姓を一字に省略した姓名印 、書家の主義主張を反映しつつ造形的効果を生む遊印の説明をされると、急いでメモをとる姿も見られました。また、作品に象形印を見つけてほほえむ方もいました。
この後、聴衆のリクエストに応えて自作の解説も行われました。ご自身の近作の五言絶句「回教徒渡海」を題材にした作品について、詩作の背景とその造形的な意図について説明されると、作者ご本人ならではの話に、会場の人々も書作に参加しているような気持ちの高ぶりを感じているようでした。
2017年9月4日(月)13:23
東京展ギャラリートーク 5 有岡先生+吉澤大淳先生
東京・六本木の国立新美術館で開催されている第34回読売書法展のギャラリートークが、2日午後、読売書法会常任理事の有岡●シュン崖先生=写真上 中央=と吉澤大淳先生=写真下 左=をお迎えして開かれ、役員の先生方の作品と大賞・準大賞作品を 約1時間にわたって解説されました。
まず吉澤先生が大賞・準大賞の作品のコーナーへ。
折川司さんの調和体による大賞受賞作品は、伸びやかな筆線とリズム感、効果的な余白による明るさを指摘され、その温かみをたたえつつも、意思の強さを感じさせる魅力を説かれました。
準大賞では、かなの川合広太郎さんの作品について、線が続いていながら多様な姿を見せている点に着目。淡墨の美しさ、潤渇の味わい、吟味された紙などが作り出す優美、風雅な世界を魅力としてあげられました。
漢字の城市魁岳さんの作品は、ゆったりした呼吸の中で書かれた神経の行き届いた力強い線、せめぎあう白と黒に注目されました。
澤藤華星さん(漢字)の篆書作品については、垂直、縦長、左右対称、正面性という篆書の特徴を典型的に備えた正統的、重厚な作品で、字の中の空間、全体の空間構成に優れた豊かな造形性に着目されました。
岩井英樹さん(かな)の巻子作品は、まず古筆の持つ優美な流れや空間を特徴として挙げ、近づいてみないとわからない線の表情、紙の繊細な図柄・色合いにも注意を促されました。「どのような筆、墨、紙を使っておられるのか、興味をひかれます」と述べ、先生自身、あらためて作品を熟視されていました。
山内香鶴さん(漢字)の作品については、緊張感のある力強い表現と思い切って使った余白に注目し、「これで作品が明るく仕上がりました」と解説されました。
大池青岑さん(調和体)の作品は「発色のきれいな美しい作品」と述べられ、線の強さと柔らかさを調和させた技量を「何の違和感もなく見せるのは簡単ではない」と評されました。
筈井淳さん(漢字)の作品では自由奔放、大胆な渇筆に着目し、「これだけ渇筆で書くと普通は弱くなるものですが、筈井さんの作品はそのような感じがまったくありませんね」と語り、根底に強靭な線を引く力量があることが作品を成り立たせていることを指摘されました。
篆刻の辻敬齋さんの作品は、上下二つの作品に通じる刀のキレと、思い切った造形上の演出を魅力として挙げられました。
次に有岡先生が登場。
最高顧問の先生方の作品が並ぶギャラリーでマイクをとられました。 有岡先生はまず、青山杉雨先生の門下生となられた時に「学問から始めよ」と、先人の言葉、書と合わせて学問をやらなければならないことを指導されたエピソードを披露されました。続いて、数年前、高木聖鶴先生の個展で古今和歌集の長い巻子作品のどこにも手の滞りがないのに驚き、高木先生ご本人にお話を伺ったところ「(書く和歌は)すべて覚えています。かな書きとして当然のことです」という返事が返ってきて圧倒された思い出を語られました。いずれも、書に真剣に立ち向かうために必要な心得を諭し、物語る言葉でした。
そして、90歳を超えてなお力強い書作を続けておられる先生方の作品が並ぶコーナーで、自由自在で理想的な境地、絶妙な構成美、一本一本の線の強さ、多様な紙面構成による美しさなどを作品に即して解説されると、聴衆はしきりに頷いて聞き入っていました。
東京展は3日まで。午後2時から吉澤鐡之先生のギャラリートークが1階展示室で行われます。閉館は午後6時です。
2017年9月3日(日)13:36