書作院展の特別展「手紙あれこれ」 漢字かなまじり文の魅力

2月8日から19日まで東京・国立新美術館で開かれた「第58回日本書作院展」では、読売書法会常任総務の星弘道先生、常任理事の吉澤石琥、吉澤鐵之両先生らをはじめとする幹部の先生方の大作・力作が並びましたが、併催された特別展「手紙あれこれ」も注目を集めました。
この手紙展企画は今年が3回目で、江戸時代以降、昭和時代に至るまでの書家、画家、歌人、武人らの書状が陳列されました。筆文字の味わい、書と生活の繋がりが伝わってくる魅力的な展示でした=写真=。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

漢字かなまじりの表現という視点で見ると、今年夏に第35回読売書法展開催記念として開かれる「読める書への挑戦」展へと繋がるテーマでもありました。「読める書への挑戦」展では、書の表現力と文面の意味の共演に焦点が当てられますが、今回の「手紙あれこれ」展は、それに先立って先人、偉人たちの手紙類を紹介し、造形性とメッセージが重なり合う魅力を認識させてくれました。

 

「読める書への挑戦」展には、桑田笹舟、日比野五鳳、西川寧、青山杉雨、杉岡華邨、村上三島をはじめとする歴代の大家の作品・書状約50点と、読売書法会の現幹部の先生方の調和体作品が一堂に揃います。8月24日から9月2日まで国立新美術館(東京・乃木坂)、9月5日から同9日まで京都市勧業館みやこめっせ(京都・岡崎公園)で開催されます。

2018年2月19日(月)21:00