宮崎で「榎倉香邨の書-ふるさと-」展を開催

若山牧水没後90年記念「榎倉香邨の書-ふるさと-」展(主催・若山牧水賞運営委員会、共催・書道香瓔会)が1月11~20日、宮崎県立美術館(宮崎市)で開かれました。

 

歌人で若山牧水記念文学館館長を務める伊藤一彦先生からお誘いを受けたのをきっかけに、牧水の故郷・宮崎で大規模な個展が実現。新作(大字13点、小字23点)と、帝京大学が所蔵する作品を合わせた54点が一堂に展示され、榎倉先生や岩永栖邨先生による作品解説、2日続けて行われた榎倉先生のトークイベントに県内外から多くの人が詰めかけました。

 

主催者の若山牧水賞運営委員会(事務局=宮崎県総合政策部みやざき文化振興課)によると、入場者は2500人。関連イベントの参加者は980人にのぼりました。

 

来場者からは「宮崎ではなかなか『本物の書』に接する機会がなく、今回は改めて書の魅力を感じることができました」「作品の持つ精神性の高さに触れ、榎倉先生のファンになりました」といった感想が聞かれました。

また、宮崎に住む歌人の俵万智さんも会場を訪れ、昨年夏に刊行して話題を集めている評伝『牧水の恋』を榎倉先生に贈り、なごやかな歓談のひとときを過ごしました。

 

新作の「ふるさと」を背に語る榎倉先生。右は岩永先生

2月18日に行われた「香邨に質問する会」では、榎倉先生が「夜は遅く、12時(午前零時)が過ぎるとそろそろ寝ないといけないな、という気がします」と日頃の制作ぶりを語り、「若い方はぜひスポーツをしてほしい」とアドバイス。

「私はテニスをやりましたが、書に通じるものがありました。四角い中のどこに球(筆)を持っていくかで勝負が決まる」「書を書く上で、スナップがきくことはとても大切」と、身体を使った芸術である書とスポーツとの関係性を指摘しました。

 

翌19日の「香邨、思いを語る会」では、「これまでは避けていた牧水の『恋の歌』を書きたいと思います。(恋人の小枝子と訪れ、歌に詠んだ)根本海岸(千葉県)をもう一度訪れたい」と意欲を語りました。

 

※「榎倉香邨の書-ふるさと-」展は一部構成を変え、2月9日(土)~2月11日(月・祝)に兵庫県・小野市うるおい交流館エクラでも開催されます。

 

2019年1月30日(水)15:29