東京国立博物館で「斉白石」展

 

詩・書・画・印に精通し、中華民国、中華人民共和国の時代にわたって活躍した中国の芸術家、斉白石(1864〜1957年)の展覧会が10月30日、東京国立博物館の東洋館で始まりました。

12月25日まで開かれ、来年1月末から京都国立博物館に巡回します。

 

 

 

 

「篆書五言聯」(左)と「篆書馬文忠公語」

 

斉白石は、湖南省の貧農の家に生まれ、大工・指物師として生計を立てたのち、書家、篆刻家、画家として活躍しました。

 

 

 

 

 

 

書、印のほか、明るく華やかな彩色、簡潔で力強い筆線、自在な墨の広がりを生かして、山水、花鳥、魚、蝦、昆虫、人物を描きました。デザイン的なセンスを感じさせる空間構成、ユーモアを感じさせる生き物の描写などが注目の的です。

 

 

1957年に中国の美術アカデミー「北京画院」が設立されると、初代名誉院長に迎えられました。

日本でも1922年(大正11年)に「中日連合絵画展覧会」で紹介されて以来、今日に至るまで根強い人気を集めています。

本展は、日中平和友好条約締結40周年記念として開かれ、北京画院が所蔵する計約120件を公開。11月25日までの前期は約60件を展示し、後期では大幅な展示替えがあります。

 

「中国近代絵画の巨匠 斉白石」展

東京国立博物館 東洋館

2018年10月30日〜12月25日(前期:11月25日まで、後期:11月27日〜12月25日)

https://www.tnm.jp

 

京都国立博物館 平成知新館

2019年1月30日〜3月17日

 

 

2018年10月29日(月)14:40