「王羲之と日本の書」展 九州国立博物館で2月10日開幕

「王羲之と日本の書」展 九州国立博物館でまもなく開幕

 

 

「王羲之と日本の書」
2018年2月10日~4月8日
九州国立博物館(福岡県太宰府市)
問い合わせ ハローダイヤル 050・5542・8600
*会期中、展示替えがあります

 

「書聖」王羲之の書4件と、最澄、空海から西郷隆盛に至るまでの日本の書の名品が出品される「王羲之と日本の書」展がまもなく開幕します。

 

中国・東晋の貴族、王羲之の自筆作品は人災・天災により既にありませんが、後に作られた精巧な模本、複製が王羲之の真価を示すものとして尊ばれています。この度、日本に伝わる「喪乱帖(そうらんじょう)」(宮内庁三の丸尚蔵館)、国宝「孔侍中帖(こうじちゅうじょう)」(前田育徳会)、「妹至帖(まいしじょう)」(九州国立博物館)、「大報帖(だいほうじょう)」の4件が展示されることになりました。
本展ではこれら王羲之の作品と、後述する平安時代から明治時代までの日本の書の名作が一堂に並びます。

 

また、読売書法会常任総務の黒田賢一先生、高木聖雨先生などによる「席上揮毫会」も開かれます。

 

書の美、魅力にふれ、書の歴史に思いを馳せることのできる贅沢な機会になりそうです。

 

 

日本の書の主な出品作品:

空海       国宝「灌頂歴名」平安時代・弘仁3-4年(812-813年) 京都・神護寺
最澄       国宝「久隔帖」平安時代・弘仁4年(813年) 奈良国立博物館

嵯峨天皇   国宝「光定戒牒」平安時代・弘仁14年(823年)滋賀・延暦寺
小野道風 「玉泉帖」平安時代・10世紀 宮内庁三の丸尚蔵館
藤原行成    国宝「白氏詩巻」平安時代・寛仁2年(1018年) 東京国立博物館

源兼行    「雲紙本和漢朗詠集」 平安時代・11世紀  宮内庁三の丸尚蔵館

国宝         「平家納経 法師品第十・薬王菩薩本事品第二十三」 平安時代・長寛2年(1164年)  広島・厳島神社
栄西           国宝「誓願寺盂蘭盆縁起」平安時代・治承2年(1178年)福岡・誓願寺
後鳥羽天皇筆   国宝「御手印置文」鎌倉時代・暦仁2年(1239年)大阪・水無瀬神宮

宗峰妙超    国宝「関山号」鎌倉時代・嘉暦4年(1329年)  京都・妙心寺
近衛信尹筆・長谷川等伯画  「檜原図屏風」江戸時代・17世紀 京都・禅林寺
与謝蕪村     重要文化財「踊図」江戸時代・18世紀 文化庁
西郷隆盛   「額字『敬天愛人』」明治時代・19世紀 東京国立博物館

 

作品によって展示期間が異なります。ご注意ください。詳しくは九州国立博物館の同展のホームページ出品目録http://www.kyuhaku.jp/exhibition/img/s_50/exhibition_s50.pdf
をご確認ください。

 

「席上揮毫会」:
2月11日(日)黒田賢一先生、陣軍陽先生、岩田海道先生
2月18日(日)高木聖雨先生、吉田成美先生、吉村宣枝先生
共に午後2時開演、整理券は各日午前9時30分から同博物館1階ミュージアムホール前で発券

 

「リレー講座」:

2月10日(土)「王羲之と日本の書」   島谷弘之・九州国立博物館館長
2月17日(土)「古い筆跡たちのささやき」丸山猶計・九州国立博物館文化財課資料登録室長

共に午後2時開講

2018年2月6日(火)17:51