特別企画 「高校生」この1点
中原芽衣
公募・調和体
中原芽衣
「春はあけぼの」
講評:筆圧を丁寧に表現した作風
「書く」ことで継承されてきた文字は「入力」が主体となり、鉛筆やペン、ましてや毛筆の活用は限られてきた印象です。また手の使い方にも変化が生じ、筆圧が課題に挙がるようになりました。
四国展での高校生の作品は9点が展示されていて、特長である仮名や調和体が目立ちますが、紹介するのは中原芽衣さんの創作作品です。仮名を基調とした調和体で、筆圧をじっくりとかけて丁寧に表現した作風が光りました。送筆の緩急や墨の潤渇も効果的で、一字の強さとともに余白も鮮やかに仕上がっています。
筆圧があると表現の幅が広がり、理想とする作風に近づくことができます。それには意欲的な取り組みの積み重ねが欠かせません。若い皆さんの熱意に期待しています。
第42回読売書法展 四国展実行委員長
読売書法会常任理事
森上洋光

