特別企画 「高校生」この1点
岡田真歩
調和体部門・入選(九州展)
岡田真歩
「西行の歌」
講評:古筆を思わせる佳作
高校生作品は、昨年の40回展においては全体で1,000点を超える出品があり、今年の41回展ではさらに約200点増となりました。九州展での高校生作品の入選も、昨年の41点から57点と大幅増となりました。
裾野が広がった分、そのレベルはかなり上がりました。中でも目を引いたのは、岡田真歩さんの調和体作品です。文字の大小の変化、行頭・行尾の変化、また行間・字間の変化など、事細かに計算され、それらが自然によくまとまっています。さらには墨の扱い方がすばらしく、高野切系の古筆を思わせる佳作です。
願わくは、高校だけで終わらず、将来的にも書を愛し続けていってほしいものです。
第41回読売書法展 九州展実行委員長
読売書法会常任理事
野田正行

