作品

かな部門・入選(関西展)

川端彩夏 『山ふかき』(斎藤茂吉)

講評:しなやかな線が魅力的

 斎藤茂吉の「山ふかき 林のなかのしづけさに 鳥に追はれて 落つる蝉あり」という和歌一首を、2×6尺横使いの紙面に大字で表した作品。


 小・中・高校生と長年継続し練習を続けてきた書写・書道の積み重ねによる柔軟かつしなやかな線が、魅力的で迫力ある作品である。


 欲を言えば、潤渇の変化(カスレ)を出せば、一層作品の立体感が増し、より効果的であったと思う。


 「継続は力なり」。ますますの努力・精進を願っています。

第41回読売書法展 関西展実行委員長

読売書法会常任理事

田中徹夫