作品

漢字部門・入選(東北展)

髙橋穂乃美 『擬山園帖臨』

講評:純粋に向き合う

 王鐸の臨書。とても伸びやかで思い切りのよい大胆な筆使いが目を引きました。臨書であるがゆえに形を重視することは言うまでもないことですが、それ以上に王鐸の躍動感、さらに加えて力強い線条が表現されています。日頃の書に向き合う純粋な姿勢が感じられて、好感の持てる作品です。


 まことに爽快な気分になる、今後が楽しみな一点だと言えるでしょう。

第40回読売書法展 東北展副実行委員長

読売書法会常任理事

植松龍祥