作品

調和体部門・入選(九州展)

運木翼

講評:新しい書の世界に期待

 日本の伝統文化である「書」の担い手として、常日頃より書道界に高校生の若い息吹を加えてほしいと思っている。若さあふれる運筆で目をひいたのが、調和体作品の運木翼さんの作品だ。古典から学んだ造形美と筆使いに、高校生離れした才をうかがわせる。文字の大小、潤渇の変化、そして余白の処理など見事である。今後、更に研鑽を積み新しい書の世界を造ってほしいと願う。

第39回読売書法展 九州展実行委員長

読売書法会常任理事

野田正行