三山萌「百人一首抄」

かな部門・入選(中国展)

三山萌

「百人一首抄」

講評

 全体的に非常によくまとまった作品です。構成、墨量の変化、リズム感等、かな書が持つ要素が入り好感を持ちました。素晴らしい作品で、高校生でこの力量に驚いています。努力家で天性のものを感じました。


 今後は古典を繰り返し繰り返し勉強することによって、より格調ある作品創りに挑戦して下さい。将来が楽しみです。

書を学ぶ若い世代へのメッセージ

 私も書を始めたのは高校生時代です。その時期メジャーな展覧会出品もなく、県・市展に出品いたしておりました。その際、入選・入賞した時の事が蘇ります。今年から読売書法展に高校生出品が可能になり、入選された方の喜びははかり知れないものがあり、将来、あの時は凄い事を自分自身がやりとげたのだと知る機会が来るでしょう。今は数稽古をしっかり勉強される事が将来必ず作品創りに生かせます。期待いたしております。

第38回読売書法展 中国展実行委員長

読売書法会常任理事

田頭 一舟