蛾術(大漢和辞典十巻)

蛾術(大漢和辞典十巻)

――作品に込めた思い

釈文:蛾術


 蛾術とは小さい蛾が大きい蛾の所為に習って絶えず土を運んで終に蛭を成すように人も聖賢の教に服習して大成すべきをいう。


 語彙のように書の場合は古典を習熟するために絶えず小さなことでも積み重ねる努力が大切である。これが読売書法展の存在意義だと思う。

――2021年の意気込み、読売書法展への想い等

 書法展がコロナの感染で一年延期になったことで、それぞれの想いがあるかと思うが、周りの環境は常に変化している。いかに我々が目指すものにぶれないで進んでいけるかを問われているかと思う。習い事にあっても少子高齢化は大変大きな問題だと思う。これから現実の変化にいかに対応していくかは組織全体の課題と思うが、しかし、何を求めているかは己の問題です。生きた証に精一杯尽くしきった書の飾りを纏いたく思っています。