ギャラリー
樽本樹邨先生
詹守 酒を携えて過り、前韻を用いて詩を作らる
――作品に込めた思い
釈文:
箕踞狂歌老瓦盆 箕踞して狂歌す 老瓦盆
燎毛燔肉似羌渾 毛を燎し肉を燔いて 羌渾に似たり
傳呼草市來攜客 草市に伝呼して 来って客を携え
灑掃漁磯共置樽 漁磯を灑掃して 共に樽を置く
山下黃童爭看舞 山下の黃童は 争って舞うを看
江干白骨已銜恩 江干の白骨は 已に恩を銜めり
孤雲落日西南望 孤雲 落日 西南に望み
長羡歸鴉自識村 長えに羡む 帰鴉の自おの村を識れるを
中国六朝時代の龍門造像記の筆法を当時はやった逆入平出の(筆を逆に入れて横画を厚く深くする)そして平出(線を強くのばす)の方法で制作してみた。