詹守 酒を携えて過り、前韻を用いて詩を作らる

詹守 酒を携えて過り、前韻を用いて詩を作らる

――作品に込めた思い

釈文:

箕踞狂歌老瓦盆  箕踞して狂歌す 老瓦盆

燎毛燔肉似羌渾  毛を燎し肉を燔いて 羌渾に似たり

傳呼草市來攜客  草市に伝呼して 来って客を携え

灑掃漁磯共置樽  漁磯を灑掃して 共に樽を置く

山下黃童爭看舞  山下の黃童は 争って舞うを看

江干白骨已銜恩  江干の白骨は 已に恩を銜めり

孤雲落日西南望  孤雲 落日 西南に望み

長羡歸鴉自識村  長えに羡む 帰鴉の自おの村を識れるを


 中国六朝時代の龍門造像記の筆法を当時はやった逆入平出の(筆を逆に入れて横画を厚く深くする)そして平出(線を強くのばす)の方法で制作してみた。