温故知新(「論語」為政篇)

温故知新(「論語」為政篇)

――作品に込めた思い

釈文:故きを温ねて新しきを知る


 「文字の美しさは一国の文化のバロメーター」。書人として日々精進していきたい。

――2021年の意気込み、読売書法展への想い等

 「温とは、肉をとろ火でたきしめて、スープをつくること。歴史に習熟し、そこから煮つめたスープのような知恵を獲得する。その知恵で以って新しきを知る」


 歴史を学ぶのも、にわか勉強で手早く片付けようとしたのでは駄目だよ。孔子はそう言いたくて「温」の字を使ったというのが吉川幸次郎先生のご見解。何でも手軽な「達成栽培」の時代、コロナ禍にあえぐ今こそ、じっくりとこの格言を味わいたい。