協心(「書經」畢命)

協心(「書經」畢命)

――作品に込めた思い

釈文:心を協す(こころをあわす)


 書体は金文(青銅器の銘文の文字)。
 古代文字に今の心と気を吹き込んで現代に蘇らせ、新たな生命感を追求した。

――2021年の意気込み、読売書法展への想い等

 蘇東坡の書論にあるように書には精神、生命力、骨、肉、血があり、私は書を人間と同じように考えています。書における線の命と存在感は、最も重要なことです。令和のコロナ禍に生きる今の私の生命の躍動を、全身全霊で紙面に定着させ、書の持つ力を社会に発信したいと思います。


 今年の第37回読売書法展出品作品の幻影が、今、私の頭の中を駆け巡っています。書の新しい扉を開くことが出来るかどうか。