花咲く下へ

花咲く下へ

――作品に込めた思い

釈文:我が魂を揺さぶる聲に床を出て朝日目映き花咲く下へ(自詠)


 書は余白と共に生きている。そこで私は自分の短歌を紙面一杯に均等に配分しました。

――2021年の意気込み、読売書法展への想い等

  私の書について
 書表現の分野は今や殷周の時代に於ける文字から、前衛書に至るまで拡げております。この広く長い文字の歴史は凡そ凡庸の頭では及びもつかないと言うことが出来ます。では現代に至ってみると仮名の変化仕様は並々ならぬものがあります。漢字でもそうでしょう。各人の書表現の工夫は並々ならぬものがあります。ところで私の書は短歌を拡げてみせました。書に余白をたっぷりとからませました。