蛟龍奮躍

蛟龍奮躍

――作品に込めた思い

釈文:蛟龍奮躍


 今まで経験のないコロナウイルスの感染により、読売書法展も来年に延期となった。


 色々、書を発表する上でも何か力がつく言葉がいいかと思い、龍が奮起跳躍するような思いと、コロナ禍の中でいかに精神を奮い立たせ、飛動することが出来るのかと思いながら書いた。

――いま、伝えたいこと

 今までの常識が通じない事態が生じ、世界中で対応の難しさを抱えている日常です。


 その中で、書の追求をどのようにするかを考えると心が一番大事なのではないでしょうか。心の安定を得なければ、落ち着いて作品作りが出来ない状態になってしまいます。


 生命の尊厳を想い、そういう時だからこそ出来得る書というものが追求出来たとしたら、大変精神性の高い書が生まれてくるのではないでしょうか。是非御身大切に御精進下さい。