無心 禅語

無心 禅語

――作品に込めた思い

釈文:無心良悟を得る


 作意がむき出しの作品は下品になる。作意を柔かに包み込み、そして時々の心を素直に折り込むことが出来ればと願って制作にとりくんでいます。

――いま、伝えたいこと

 自粛が求められたこの時期を展覧会や教場などの束縛から開放されて、初心に帰って筆を動かし、己を見つめ直す良い機会と捉えてみるのはいかがでしょうか。私は久し振りに小説を読んだり、庭草をいじったり、落書きをしてみたりして、与えられた自由な静閑の時とポジティブに捉えて活きています。この状況下だからこそ、書が世の中を長閑にし、人の心を豊かにするのに役立てればと願っています。