天徳

天徳

――作品に込めた思い

釈文:天徳。意味は、万物を生成するもの


 素材は金文(殷周青銅器の銘文)です。今の私の生命のかたちを紙面に定着させるつもりで全力で書きました。

――いま、伝えたいこと

 常に思うことは、線の命と存在感。書は、いわば人間と同じようなもの。拙作は、命の躍動を表現の主眼に、令和の今に生きる今の私の命の断面を紙面に定着させるつもりで書いた。日々奮闘がつづく。老齢になったが、全てはこれからだと考えている。


 新型コロナで社会生活が困難な時、人々に感動や喜こび、生きる力を与えることが出来るであろう書の力を、全身全霊をかたむけて作り出して行きたい。