ギャラリー
津金孝邦先生
全家、母及び叔父を奉じて、江州諸勝に遊ぶ。志賀越を由う/頼山陽詩
――作品に込めた思い
釈文:
澗流決々鳥聲低 澗流 決々 鳥声ひくし
山翠迎人幾曲斎 山翠 人を迎え 幾曲か斎し
不似逢關關下路 似たらず 逢関 関下の路
避牛避馬踏新泥 牛を避け 馬を避けて 新泥を踏みしに
半折作品に七言絶句を入れました。文字を囲む余白が沢山手足を出しているその手足を生かす様に程よく包み込んでいるかが、先づ問題となります。そこを通りこさないと、生きた作品となりません。その辺に留意点を置きました。
――いま、伝えたいこと
力を貯えよう
目下コロナによる未曾有の事態となり、皆々様には一様にお困りの事と存じます。この危機をどう乗り越えるかが私共の課題ではないでしょうか。私の所では五月開催の都美術館による国書展が中止となりました。作品は幸い出来ていましたので図録出版までは漕ぎ着きました。さて読売展は大展覧会です。今期は置いて来期を期すこととなりました。皆様のお力が倍加した形で出品されますように。