青山佩玄斉の語

青山佩玄斉の語

――作品に込めた思い

釈文:優游自適


 この句を選文したことは先づ字柄が悪くないと思えたことと、句意にも惹かれたからである。 それは小生、本年、たまたま白寿を迎えたことから「優游自適」は望むところ。「適」は六朝体。

――いま、伝えたいこと

 書作家を志す人に


 書は伝統芸術故、良作を作る為には書道史上定評ある古典を徹底して臨書すること。


 この臨書訓練で古典の急所を身につける。この臨書訓練の度合いが自運作品に及ぶことは当然です。


 結局、書は習いごと。訓練が宿命的と言えます。訓練度の高い程、慣れを生じ樂な仕事振りを感じさせるもの。


 「樂さ」イコール「うまさ」です。