夏草

夏草

――作品に込めた思い

釈文:玉藻刈る敏馬を過ぎて夏草の野鳥が崎に船近づきぬ


 新鮮で感動を覚える作品が書きたいと常に想いめぐらせている日々。大胆な動きの中に繊細さを宿し、澄んだ"白"を醸し出す大字作品となるようにと。

――いま、伝えたいこと

 コロナ禍中にあって、生命や生活を支えてくださっている方々の献身に感謝するとともに、私たちに必要なものは何かということを改めて考えさせられます。


 生命を守り、衣食住を確保することは必須ですが、心豊かに人間らしく生きるために、芸術文化はなくてはならないものです。書家にできるのは書作品を創造すること。筆先から滴る墨は心を潤す水であり、書によって救われる人がいること、苦難を乗り越える希望や力になり得ることを信じて、書作に励んでいきましょう。